東京工業大学大岡山キャンパスの正門前に位置する国際交流施設です。大学の顔としての建物であること、学生が交流するための施設であること、キャンパスの中心である本館時計台への眺望を遮らないことが求められました。大岡山キャンパスはその名前の通り”山”のような起伏に富んだ地形が特徴的で、他大学にはない景観を作り出しています。キャンパス既存の斜面は学生が休憩をしたりご飯を食べたり、過去の写真ではスキーをする様子も見られました。このような地形からインスピレーションを得て、学生活動のための【新しい斜面のような建築】としました。新しい斜面は人工木デッキと植栽が、大きな斜面を小さな段差に分割し、学生が座って活動できる場所となっています。内部は斜面に沿って各階がせり出す、4層を一体の吹抜け空間とし、各層の活動が立体的に繋がるような計画としました。